昨今、中小企業(弊社もですが)に対して、【決裁者チョクアポ・マッチング】といった内容のサービスが増えて来ています。私の知る限り、マッチング1件5万円です。
その事業者は【ビジネスマッチング】と謳って来ます。
もし、そういった提案等があった場合、必ず【利用規約】を確認してください。
業者によっては【マッチング】の単語が規約にひとつも無い場合があります。
その場合、お互いの業務の照合作業を行わずに引き合いされます。テレアポ1件5万円です。まず、アポとマッチングは異なるということをご認識下さい。
中には【自動マッチング】を謳って、相手から依頼があり、そこに自動に引き合わせるというサービスがあります。依頼者は期待しますよね。
しかし、私が確認したところ、相手側は
特に求めていない案件でマッチング業者から電話が来て、アポインターから「とりあえず話だけでも聞いてあげてください」と頼まれたそうです。
これがサービス内容で謳っている【自動マッチングプラットフォーム】だそうです。
月間件数の保証がついているサービスなので、無理くり引き合わせるのでしょうね。
利用規約一部抜粋しました。
登録ユーザーが利用可能な本サービスの内容は次のとおりとします。ただし、契約内容によりその一部又は全部を利用できない場合があります。
本規約の内容と、前項のルールその他の本規約以外における本サービスの説明等とが異なる場合には、本規約の規定が優先して適用されるものとします。
上の1ですが【契約内容により】とありますが、契約内容の違いは契約期間のみです。
下の1ですが、前項のルールとは【リリースしているサービス】です。それを履行できなかった場合は、利用規約を優先させるということです。
要するに、営業マンが提案する、良い面の表のサービス(リリースしているサービス)と、利用規約との内容があまりに違うのです。うまく行かなければ規約を盾にします。
その利用規約に【ビジネスマッチング】という単語がひとつもなく、テレアポのみ。問い合わせても「アポ件数は間違いなく取りました」です。そして上記の条項です。
費用対効果ゼロでもそれでつっぱねます。
私もカマかけした訳ではありませんが、営業に不履行があるのではないかと問い合わせると、すぐにメールで「利用規約」を持ちだしたのです。
ダメですねぇ…営業として。まずは電話1本話を聞くのがスジってもんです。
問い合わせ対応は早いにこしたことはありません。サービスどころか資質自体を疑ってしまいます。
そしてしっかりと予防線が引いてあります。利用規約上では、ある意味ユーザーの為に何もしなくても文句を言えない規約内容ですね。そして、何か問題があれば依頼者が求めているサービス内容は利用規約で消去されてしまいます。
実際、アポを電話でお願いされた相手側も困っていましたし、依頼者の情報も何も知らないで面談させられた訳です。
裏取りしたので、その営業に対して、クライアントのマッチングの為にどのような業務を行ったのかを問い合わせたら返信が途絶えました。
こちら側としては賠償とか、責める訳ではなく、マッチング、アポイントを取る上で、どのようなオペレーションがあったのか説明を求めているだけです。
そこで
第22条(協議)本規約等に定めのない事項については、当社と登録ユーザーとの間で誠意をもって協議し解決を図るものとします。
これを求めていこうと思います。定めの無い事項なので。
応じなければ、業者の契約不履行になります。
記載の通り誠意を持って解決を図って欲しいですね。今のところ誠意は見られませんが。
これは現在進行形の案件です。
最近、こういったコミットメントの無い業務を行う業者からの電話多いですよね。
私からすれば、苦しい中小企業を食い物にしているようにしか見えません。
今回の案件は何せ、「面談相手は相手側で既に抱えている決裁者コミュニティ」ですから
そりゃ色々融通利きますよ。
良いサービスはある意味誰でも思いつきます。でも、中身が空っぽではお金を捨てるようなものです。必ず【利用規約】を読み、疑問点があれば、確認しましょう。
良いサービスを展開している業者もたくさんあります。
しかし、この案件はちょっと見過ごせません。
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