最近、企業や政治家等の中高年層の地位のある方のスキャンダルや不正が絶えない。
その理由は簡単だ。
・好き勝手出来る立場にいる(している)
・周囲は何も言えない状況に置かれている
・内部での権力が集中している
・会社の上役の潜在思考は、令和ではなく昭和である
昨今は、コンプライアンス遵守をクローズアップしている大企業が多い。
しかし、そのクローズアップした内容と、実態とはまったくの別ものである。
とくに、最近、【ENEOSホールディングス】の会長逮捕のニュースがあった。
ENEOSは、コンプライアンスを最も重要視している企業として、対外的に評価されていたと思われる。しかし、実態はある意味真逆である。
今回は二度目の調査で発覚、そして逮捕。
おそらく、最初の内部調査で分かっていたが、大企業の会長という社会的な影響を加味し、一度は【辞任】ということにしたのだろう。隠ぺいである。
そこで、なぜこんなことが世間で起きるのか?
今はどの大企業にも、コンプライアンスを監視する部署がある。社内ホットラインも設置されている。しかし、社員はほとんどそれを使わない。目の前で不正を見ても、知っても使わない。
その理由は、簡単だ。
いくら秘密厳守とは言え
【必ず最後には当事者の耳に入る】からだ。
そうなるとどうなるか…出世に影響する…転勤や配置転換される…社内にいづらくなる等、ほとんどの社員にとって、【上司・経営陣に目を付けられる】ことは最も避けたいのだ。
だから【見て見ぬふり】をする。それが一番安泰だからだ。平和なのだ。
とくに、高年層になると、定年間近、役員昇進間近の者もいるであろう。その者たちが逆らえるわけがないのだ。必ず違う角度から不遇を受けることになる。
箱は令和でも、中身は昭和。
そういった中、社員の拠り所であるコンプライアンスを監視する部署に所属する社員も同様の立場である。結論、会社内部で起きたことはいくらでも揉み消せてしまう。
軽い案件しか対応しないのだ。
だから権力を握る上層部・経営陣は好き勝手出来る。そしてはめを外して最終的に痛い目に合うのだ。言うなれば、本質的には子供と変わらない、もしくはそれ以下の行動である。
今日のニュースでも見たが、【自民党の旧統一教会との関係性】の調査、そして【旧統一教会の信者に対する内部調査】も同様との見解をしめしていた。
あくまで【第三者】の立場の者が調査しなければ意味が無いと。
余談だが、数年前【ゴマすり】と【カバン持ち】で課長クラスまで昇進した者がいた。
PCも使えない人間だ。人徳も無し。当時は驚きを隠せずにいたものだ。
そういう風潮が、この日本にはまだまだあるのではないだろうか。
私(当社)は、必ずコンサルティング契約書には、一文添えている
甲(客である企業)に、コンプライアンスに違反すような行為が発覚した場合は、中立的立場で調査し、会社の健全化に努める。その際は経営陣の許可を得ず調査することが出来る。
甲は、乙の業務を認め、甲の健全なる経営に対し協力する。
社員は、この笑顔の裏を、いつも考え、怯えているのだ。
※この記事はあくまで一部の大企業であろうの記事であり、全ての大企業を対象にかいた記事ではありません。
プレジデント記事
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